明日も無色

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24歳で超ホワイト企業をやめて無職になった男の記録です。

【小説】 冲方 丁の「もらい泣き」はたくさんの日常にあふれている【感想/レビュー】

 

こんにちは、青色申告です。

 

今回は、冲方丁の「もらい泣き」を読んで思ったことを書こうと思います。

 

【目次】

 

前書きが良かった

前書きって大体読み飛ばすんですけど、小説本編を読んでいる最中にふと、どんな意図で本作を作ったのか気になって読んでみました。そこには簡単にこう書かれていました。

 

最初は怒りをテーマに書こうと思った。世の中には怒りのテーマであふれているから。でも怒りはともすれば読者に怒りを生み、怒りの連鎖になる可能性に満ちている。だからもう一方の興味があった「感情」にフォーカスすることにした。

 

というような趣旨が書かれていました。もうその前書きがその通りすぎてこいついいやつだなと思いました。

 

素敵な日常の切り抜き

本作は33話の超ショートストーリー集です。1話が5ページほどなのでサクサク読めます。しかもさすがというべきか、すべての話がちゃんと起承転結整っているのです。特にサイボーグの話なんかは素敵でした。

 

しかし惜しいところがたくさんありました。基本的にエッセイ集なので、装飾があまりありません。なので落ちが「感動」させようとは頑張っているのですが、いまいち涙は出てこないし、鳥肌も立たない。惜しかった

 

でも逆にこれらすべてが実話となれば話は別で、喫茶店で誰かの話を聞いているよりもとても価値にある話たちだなと思いました。 きっとこれから創作するという人にはいいヒント集になるんじゃないかと思いますし、母の日や誰かへのプレゼントにも最適なのではないかと思います!

 

 

コラム:小説では表紙が果てしなく重要である

僕が小説を読んでいて重要だと思うのは、対象物をいかにイメージし、没入できるかです。もちろん作者の力量で没入感を醸し出すのは重要ですが、まず新規ユーザーに手に取らせないとならない。無名であればあるほど表紙やタイトル背表紙が重要になります。それはAmazonでもそうでしょう。試し読みをする前に画像とタイトルをみてクリックするかを決定します。もはや現代では表紙と小説は切っても切れない存在になってきているのです。

 

例えば、下の「汚れちまった悲しみに」ならどっちを手に取るでしょう。

 

僕は断然右!ってなってしまいます。なんだこの「美麗作品」は!!とびっくりして手に取ります。そうして中身を読んでさらになんだこの「素晴らしい作品」は!と購入するのです。今は観て楽しい、読んで楽しい本というのが価値を持ち始めている、購入価値が持たれやすいといえるかもしれませんね。

 

特に今では著作権が切れた作品が大量に無料で放出されています。しかしそれでも昔の文豪の作品を書籍化されています。それは「手元に置いておきたい」と思わせるパワーがその本にはあるからです。その大きな要因として「表紙パワー」があるんじゃないかと思ってます。

 

僕はこのクリスリデルの絵も素敵すぎて幼少期にすべて買い占めたい!と思ってました。高くて断念しましたが、話も素晴らしくてな。。また読みたいな。

 

 

以上感想でした。

 

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